歯周病と幸福の木

あけましておめでとうございます♡
伊藤歯科医院、院長の伊藤愛子です。
今年もよろしくお願いいたします。

今年最初のテーマは『歯周病と幸福の木』です!

当クリニックには、開業当時にいただいた幸福の木の植木鉢があります。

今回は歯周病をわかりやすく、この幸福の木の植木鉢に例えて綴っていきたいと思います。

歯周病とは歯周病菌が歯の周りの骨を徐々に溶かしていって、だんだんグラグラしてきて最終的には抜けてしまうという病気です。

ではなんでグラグラするまで気がつかないのでしょうか?

不思議ですよね。

歯周病は初期の段階では歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きした時に出血したり、歯石が付着するといった症状が現れます。

ただ、骨が溶けはじめていなければそれは歯周病ではなく、歯肉炎なのです。

歯肉炎はいわゆる歯ぐきの炎症なので、きちんと処置をして、日頃の歯磨きをきちんとしていれば治癒します。

では歯周病は?
わかりやすく例えていきます。

植木鉢を歯ぐき(歯肉)、幸福の木が歯(歯冠)、木の根が歯の根(歯根)と仮定します。

では土は?
土は歯ぐきの骨の部分(歯槽骨)と仮定します。

土がだんだん少なくなってくると、だんだん木の根が見えてきます。

さらに土が少なくなると、木の根が支えられなくなり、木を触ると揺れるようになり、結果的には引き抜くことも可能になります。

土がなければ、植木鉢があっても、幸福の木は不幸な結末を迎えることになるでしょう。

歯周病はまさにコレに似ています。

歯ぐきが痩せてくるのが歯周病なのですが、厳密に言うと、歯ぐきの中の歯槽骨が痩せてくる病気なのです。

歯ぐき(植木鉢)の中の歯槽骨(土)がなくなってくるので、グラグラするまで気がつかない方が多いのです。

そこまでになると重度の歯周病と診断され、最悪の場合、治療も難しく抜歯になる可能性が高くなります。

日本人のほとんどが罹患しているという歯周病。

早い方ですと、20代後半からはじまり、10年、20年、30年超の時間をかけてゆっくり、ゆっくり年齢と共に進行していく病気です。

ではどうすればよいのでしょうか?

やはり歯科医院を受診してレントゲン撮影や検査をして早期発見をオススメいたします。
歯周病になりやすいか、なりにくいかも診断できます。

そして1番効果的は予防方法は定期的なクリーニングです。
歯周病菌をなるべく少ない状態を維持することで、いつまでも健康な歯ぐきでいられます。

歯周病はなる前に予防することが1番大切です。

今は何も感じていなくても、将来を見据えて定期検診をオススメいたします。

歯周病のコト、少し理解できましたか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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